【GDB インプレッサ】ラジエーターファンモーターの交換

GDB作業一覧
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今回ご紹介するのはGDB型インプレッサ(鷹目)
のラジエーターファンモーター交換方法です。

ラジエーターファンモーターはファンを回すためのパーツで、本来であればモーターに電気が流れる⇒ファンを回すという仕組み。

ですが、壊れる事でファン自体が
回らなくなります。

ファンが回らない=水温上昇が抑えられずにオーバーヒートになる。

もしファンモーターの故障が原因なら、早めに交換する事でトラブル回避に役立ちます。

今回はそんなファンモーターの交換方法をGDBインプレッサを使って作業していきます。

この記事はこんな人におすすめ
✅交換の流れを確認したい
✅自分でファンモーターの交換をしたい

ファンモーター交換前に注意する点

まずファンモーター交換前に
注意する点について。

交換する場合は別で冷却水の補充&エア抜きが必須
ファンモーターでもファンが回らない場合は別の原因の可能性も

交換する場合は別で冷却水の補充&エア抜きが必須

1つは別で冷却水の補充&エア抜きが必須な事。

ラジエーターファンモーターを取り外す場合、
一度ホース類を外す必要があります。

理由はそのままだと干渉して外せないため

実際に画像を見ると分かりますが、クリアランス(隙間)が狭い関係でホース類とファンが干渉しているのが分かります。

当然このままでは外せないので、ホースを外すのは必須。

ホースを外すと溜まっていた冷却水が抜けるので、その分補充や中の気泡を無くすためのエア抜きが必要になる訳です。

ファンモーターを交換してもファンが回らない場合は別の原因の可能性も

ファンモーターを変えたのにファンが回らないんやが…

場合によってはモーターを変えても改善されない場合があります。

もしこんな場合は、別の原因が関係しています。

もしファンを変えても治らない場合は、【電動ファンが回る条件と回らない4つの原因・対処法・防ぐ対策を解説】を参考に自分に合った方法で対処しましょう。

電動ファンが回る条件と回らない4つの原因・対処法・防ぐ対策を解説!
車の電動ファンが回る条件と回らない場合の原因4つや対処方法を解説。後半では防ぐ対策もまとめています。

実際にファンモーターを交換してみよう

作業難易度 ★★★☆☆
作業時間の目安 30分程度(エア抜きを含めると+30分~1時間程度)

ここからは実際のファンモーター交換の流れ。

以下つの手順を参考に交換してみましょう。

バンパー+周辺のパーツを外す

まずやることはバンパー+周辺のパーツを外す。

今回使うインプレッサはインタークーラーが前置き化されているので、バンパーに加えて邪魔になる配管類だけを外します。

ロア・アッパーのラジエーターホースを外す

次にロア・アッパーのラジエー
ターホースを外す。

アッパーホース 上から見た際に見えるホース。
ロアホース 下からのぞいた際に見えるホース。

どちらも外さないとラジエーターの取り外しができません。

ホースを抜くと中に溜まっている冷却水が出てくるので、抜く際には目に入らないように注意しましょう

ファンモーターのカプラー抜く

ファンモーターのカプラーを抜く工程。

インプレッサの場合はツインファン仕様なので、抜く場合は運転席側・助手席側の2箇所。

爪で固定されているだけなので、カプラーの解除部分を押し込んだ状態で引っ張ると簡単に抜けます。苦手な人は【配線カプラー リムーバー】を使うと外しやすい。

ラジエーターにつながるホース類を外す

ラジエーターにつながるホース類を外す工程。

ホース類は目視で見た時にわかりやすい
ので関連するものを外しましょう。

・加圧タンクに繋がるホース
・サブタンクに繋がるホース

ラジエーターを車体から外す

ラジエーターを車体から取り外す工程。

ホース類を外せたらラジエーターを
車体から外しましょう。

ラジエーターを固定しているものを2か所外す。

外す場合は、レンチやラチェットハンドル(10㎜)を使うと簡単に外せます。

※もし持っていない場合は、簡単なものであれば【ソケットレンチセット 】。

今後の様々な作業を自分でやるなら工具セットでそろえるとおすすめです。

外すことができたらラジエーターを
上に引き抜くだけ。

引き抜く際にパワステタンク付近にあるホースを傷つけないように注意して取り外しましょう

ラジエーターからファンを外す

ラジエーターからファンを外す工程。

ラジエーターを外せたらファンの取りはずし。

・赤矢印は10mmボルト
・赤〇ははまっているだけ

作業に合わせて取り外しをしましょう。

ファンからモーターを取り外す

ファンの取り外しができたら、ファン⇒モーターの取り外し

手順は以下の通り。

1.中央のナットを外す
2.ファン(羽)の下のボルトを外す
3.モーターと分離する

ナットは8mmのソケット。羽の下のボルト
3か所はプラスドライバーを使うことで簡単に外せます。

交換するファンモーターを準備

【品番】
・45131-FE030
・45131-FE010

gdbの場合は上記2つの品番であればポン付けで取り付け可能。

今回はそれを元に【電動 ファンモーター 左右 2個セット】。

強化品が欲しい方は以下もおすすめ。

ファンモーターをファンに取り付ける

1.ファンモーターをセットする
2.モーターをボルトで固定する
3.羽をナットで固定する

取り外した時と逆の手順で固定すればokです。

ラジエーターにファンを固定

モーターの固定ができたら
ファンをラジエーターに取り付ける。

ラジエーターの固定穴にファン
下の出っ張りを合わせる。

合わせたらあとは両側ともボルト二本で固定するだけです。

車体にラジエーターをセット

ファンの取り付けができたら車体に
ラジエーターをセット。

ラジエーター自体はまだ使えるので今回は再利用。

もし純正を使っている場合は、年数によって劣化しやすいので外したタイミングで社外品に変えておくと漏れ防止やオーバーヒート対策になります。

中でも【BLITZ(ブリッツ) RACING RADIATOR】はアルミ製ながら5万円以内で購入できるのでおすすめ。

ロア・アッパーホース取り付け

ロア・アッパーホースを取り付ける工程。

ホース類は使うと経年劣化で漏れやすくなるので、外すタイミングで交換するのが最適。

今回はAmazonで見つけた【D-LINE シリコン ラジエターホース】。

純正から交換するなら申し分ないですが、さらに高負荷にも耐えられらる【BILLION (ビリオン)強化ラジエーターホース】もおすすめです。

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一緒にファンモーターにつながるカプラーの接続も忘れずに。

カプラーの接続を忘れるとファンが回らなくなります

その他ホース類をラジエーターに取り付ける

ホース類をラジエーターに取り付ける工程。

差し込んだホース類はタイラップなどでも簡単に固定できますが、抜けやすいのででき限りバンド等で固定しましょう。

ラジエーターを固定する

ラジエーターを固定する工程。

外した時と逆の手順で留め具を固定します。

・ラチェットハンドル(ソケット10mm)
・めがねレンチ10mm

いずれかの工具で簡単にできます。

冷却水を補充する

冷却水を補充する工程。

ラジエーターの固定まで終わったら、取り付け忘れがないことを確認した上で冷却水を補充します。

忘れると補充の時に漏れるリスクがあります

エア抜きをして完了

エア抜きの工程。

最後に忘れてはいけないのがエア抜きです。

エア抜きはラジエーター内の気泡(空気)を抜く作業で、必ずやらないと冷却水の循環がうまくできなくなります。

エア抜きの回数は車の種類によって変わりますが、インプレッサ(GDB)の場合は8回ほど。

※詳しいやり方は【【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順】でまとめているので参考にしてみてください。

作業後にやること

最後は作業後にやる事項についてお伝えします。

アイドリングでファンの作動状態を確認
走行中にファンが作動するか確認
エアコンONでファンの作動確認

アイドリングでファンの作動状態を確認する

まずはアイドリングでファンの作動状態を確認。

一般的には95℃程度になった時にファンが回る⇒温度が下がるとファンが停止する仕組み。

問題なく作動すればアイドリングはOK。

純正の水温計でもいいですが、針の数値が細かくわかる社外品があるとより確認しやすいです。

※社外の水温計については、【水温計のおすすめ5選 ”現在の数値把握から普段の温度管理出来る物まで役立つものを厳選″】でおすすめをまとめているので参考にしてみてください。

走行中にファンが作動するか確認

もうひとつは走行中にファンが作動するか確認。

アイドリング同様に、走行中に95℃程度になった時にファンが回る⇒温度が下がるとファンが停止するかを見る。

問題なく作動すれば走行時のファン確認はOK。

エアコンONでファンの作動確認

3つ目はエアコンONでファンの作動確認。

エアコンONでファンが作動⇒OFFで停止。

もしこの時、反応しない場合は別の原因も考えられるので早めに対処しておきましょう。

このように、作業終了後にはいくつか点検をして問題がなければ完了となります。

交換のやり方を覚えて今後の作業に役立てよう

以上、ファンモーター交換の流れを
お伝えしました。

作業の流れ

ラジエーターファンモーターはファンを
回す上で必要不可欠なパーツ。

・想定以上の温度で反応
・冷房を付けた際に反応

故障すれば当然ファンを回すことができない
のでオーバーヒートの原因になります。

そのため、防ぐためにも早い段階で交換して対処を心がけましょう。

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正樹

元自動車整備士。【正樹の整備ブログ】では実車を使って車種ごとの作業のやり方を発信中。初心者にもわかりやすい作業の手順をまとめているので、『○○のこの作業を自分(DIY)でやってみたいけどやり方がわからない』こんな方は参考にしてみてください。
他にも悩み関連の【元自動車整備士正樹のブログ】。レビューやおすすめの商品をまとめている【正樹のブログ】なども書いています。

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