【GDB インプレッサ(鷹目)】サーモスタット交換

GDB作業一覧
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車にとってのサーモスタットは、温度を調整するのに役立つパーツ。

本来であればタイミングに応じて温度の調整補助をしますが、あくま消耗品ということで故障するとうまく機能しなくなります。

それを防ぐ為に早めの交換が必要。

交換時期は10万km前後とすぐに壊れるパーツではありませんが、乗り方や頻度によっては早く壊れる場合もあるので自分のタイミングに合わせて交換しましょう。

※ちなみに今回は前回から8万km程経過後の
交換です。 現時点で176995km。

サーモスタットは温度を調整するパーツ

車にとってのサーモスタットは
温度を調整するパーツです。

正常ならタイミングで開閉する

・水温が上がると開いて冷ます補助
・水温が下がると閉じて温める補助

いずれかのタイミングで機能します。

壊れると機能せずにトラブルの原因になる

逆に壊れると機能せずに
トラブルの原因になります。

例えばサーモスタットが閉じたままの状態。

サーモスタットが閉じるということは温める
方向に調整するので、本来は温度を上げる際に機能します。

ですが故障により閉じたままになると、
温度が下がらなくなるのでオーバーヒート

逆ならオーバークールというようにトラブルの原因になるので、故障もしくはある程度距離を走った段階で早めの交換を心がけましょう。

オーバーヒート 温度が上がりすぎるトラブル。
オーバークール 温度が下がりすぎるトラブル。

実際にサーモスタットを交換してみよう

作業難易度 ★★★☆☆
作業時間の目安 15分程度(エア抜きを含めると+30分~1時間程度)

ここからは実際にサーモスタットの
交換方法を確認してみましょう。

ボンネットを開ける

まずボンネットを開けましょう。

レバーを引いて半開きにする⇒エンジンルームに行ってボンネットロックの解除⇒ボンネットを開けて固定する。

車体を上げてロア・アッパーホースを抜く

次に車体をジャッキを使ってあげましょう。

※そのままだと作業ができないため。

ジャッキは適度な位置でまで上げて、安全のためにジャッキスタンドも掛けておきましょう。

ジャッキ 車体を上げるための道具。もし持っていない方は【自宅で簡単リフトアップ”作業におすすめのガレージジャッキ5選”】でおすすめをまとめているので参考にしてみてください。
ジャッキスタンド 上げた車体を支えるための工具。もし持っていない方は【車体の下に潜っても安全”ジャッキが倒れるのを防ぐおすすめのジャッキスタンド8選”】でおすすめをまとめているので参考にしてみてください。

車体を上げられたらロア・アッパー
ホースを抜きましょう。

あらかじめホースを抜いておくことで、サーモスタットを外す際に冷却水が一気に抜けるのを防ぎます

ロアホース側のパイプを外す

ロアホースが抜けたらパイプを外す工程。

パイプの中にサーモスタットが
あるので先にパイプを外しましょう。

パイプはボルト2本締め。

10mmのソケットを使って
ボルトを外しましょう。

工具がない場合は安いものでも構わないのであらかじめ準備しておくと最適。

個人的には、工具セットで揃えておくとその都度購入する手間を省けます。

サーモスタットを取り外す

サーモスタットを外す工程。

パイプを外すとサーモスタットが見えるので、外側に引っ張って外しましょう。

※固着して固い場合は上下に揺らしながら引っ張ると比較的外しやすいです。

新しいサーモスタットを準備

新しいサーモスタットを準備する工程。

今回は純正同等品を取り付けるので、車にあった物を準備します。

【適合品番】
21210-AA030
【適合 スバル インプレッサ】
GD9 GDA GDB GE6 GE7 GH6 GH7 GH8 GF8 GG9 GGA GGB GRB GRF

もし純正で物足りない方は【BILLION ビリオン スーパーサーモ(ローテンプサーモ)BSSU30 】がおすすめ。

※ノーマルよりも冷却水を早めに循環させる事で冷却効率を高めます。

サーモスタットを差し込む

サーモスタットを差し込む行程。

外した時の同じ向きで差し込みましょう。

パイプを固定する

パイプを固定する工程。

サーモスタットの上からパイプをセット。さらにボルトで固定しましょう。

ボルトは10mmのソケットで時計回りに
回すと締め付けることができます。

ロアホースを取り付ける

ロアホースを取り付ける工程。

ラジエーター側と車体パイプ側の2箇所に
ホースを差し込みます。

もしホースを長い期間使っている場合は、
このタイミングで新しいものに変えるのがおすすめ。

使い続けるとホースが裂けて冷却水が漏れる

今回はAmazonで見つけた【D-LINE シリコン ラジエターホース】。

純正から交換するなら申し分ないですが、さらに高負荷にも耐えられらる【BILLION (ビリオン)強化ラジエーターホース】もおすすめです。

 

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ホース差し込み後はバンドでしっかり固定するのも忘れずに。

アッパーホースを取り付けて冷却水を補充

アッパーホースの取り付け⇒冷却水補助の工程。

ロアホース⇒アッパーホースの順で取り付けができたら、抜けた分の冷却水補助をしましょう。

GDB(インプレッサ)の場合はフルで抜けると8L程必要になるので、余裕を持って10L準備すれば問題ありません。

エア抜きをして作業は完了

エア抜きの工程。

あとは中に溜まったエア(気泡)を完全に
抜き取る作業です。

※詳しいやり方は【【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順
冷却水を交換する場合、補充や抜いた後に入れ替えて終わりという訳ではありません。その際にエア抜きと呼ばれる作業が必要になるため覚えておく必要があります。この記事では、エア抜きの方法と手順を順を追ってまとめています。

作業後にやること

最後は作業後にやること。

・エンジンをかけて漏れの確認
・ファンが正常に作動するか確認

エンジンをかけて漏れの確認

まずエンジンをかけて漏れの確認。

取り付けが甘いと隙間から漏れるリスクがあるので、必ず締めつけをしっかりしましょう。

エンジンを始動してもれなければOK。

ファンが正常に作動するか確認

もうひとつはファンが正常に作動するか確認。

サーモスタットとファンは関係していて

①エンジンが温まるとサーモスタットが開く
②ラジエーターに冷却水が流れる
③センサーが温度上昇感知でファンが回る

という仕組みで回ります。

そのため、ファンが正常に回ればサーモ
スタットが作動していることが分かります。

確認作業で特に以上がなければこれで完了となります。

早めにサーモスタットを交換をしてトラブルを回避しよう

以上、GDBのサーモスタット交換のやり方をお伝えしました。

作業の流れ

サーモスタットは温度を調整する
役割を持つパーツです。

・水温が上がると開いて冷ます補助
・水温が下がると閉じて温める補助

ただし劣化で故障すると開いたままもしくは
閉じたままになるのでトラブルの原因を作る。

閉じたまま オーバーヒートになる。
開いたまま オーバークールになる。

トラブル回避をするためにも早めの交換を心がけてみましょう。

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正樹

元自動車整備士。【正樹の整備ブログ】では実車を使って車種ごとの作業のやり方を発信中。初心者にもわかりやすい作業の手順をまとめているので、『○○のこの作業を自分(DIY)でやってみたいけどやり方がわからない』こんな方は参考にしてみてください。
他にも悩み関連の【元自動車整備士正樹のブログ】。レビューやおすすめの商品をまとめている【正樹のブログ】なども書いています。

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