車にとってのヘッドライトは、夜間走行時に前方を照らして視認性を上げる灯火類。特に夜間に運転する機会が多い方にとっては無くてはならないものといえます。
しかし、ヘッドライトに使われるバルブはあくまで消耗品。使用頻度と共に劣化して突然球切れを起こす事も考えられます。
もし球切れになれば
・整備不良で切符を切られる
上記のリスクが高いので早めの交換が必須です。

でも交換したことないから、やり方って今いちわからないんだよね。

それについてはこれからHA25(アルト)を元にやり方を解説するから大丈夫だよ。記事で紹介したやり方を吸収出来ればその都度、お店に依頼する必要もなし。
今回の記事以外にも知識をつけたい。こんな方向けに【ヘッドライト(前照灯)の知識”よくある疑問(悩み)や解決策・作業項目まとめ”】でまとめているので参考にしてみてください。
今回交換するのはH4バルブ
H4バルブは、ハイビームとロービームを1つのバルブで切り替えできるのが特徴。軽自動車や一部普通車ではよく使われるタイプですね。
交換方法はいたって簡単。
ヘッドライトのバルブは両側なので、片側4分程度としても8分ほどあれば交換ができます。初めての方でも、手順を覚えれば15分かからないくらいで完了します。

やり方自体はそこまで難しくないので、これから紹介する手順を覚えてみましょう。
実際にバルブ交換のやり方を確認してみよう
それでは実際に交換の流れを見ていきましょう。
ボンネットを開ける
ヘッドランプの位置を確認する
バルブの取り外し①カプラーを外す
バルブの取り外し②ゴムカバーを外す
バルブの取り外し③爪を解除してバルブを抜く
バルブの取りつけ①新しいバルブに取り換える
バルブの取りつけ②逆の手順で組み付けて完了
レバーを引いてボンネットのロックを解除する
まず初めにレバーを引いてボンネットの
ロックを解除する事から始めましょう。
アルト(HA25)のボンネットレバーはアクセルペダル付近にあります。
解除するやり方としては手前に引っ張るだけ。引っ張る事でボンネット側のロックが解除されます。
ボンネットを開ける
ロックが解除されて半開き状態になったら、ボンネットを開けていきましょう。ボンネットを開ける場合は中にあるレバーを上方向に上げるだけ。
仕組みとしては、ボンネット側の赤丸フックとボディ側で合わさる事で固定されています。そのため、隙間から手を入れて上側に上げる事で解除されてボンネットが開きます。
ヘッドランプの位置を確認する
ボンネットが開けられたらヘッドランプの位置を確認しましょう。
アルトの場合は矢印の位置。分からない場合は、一度バルブを点灯させると把握しやすいです。
バルブの取り外し①カプラーを外す
位置が確認出来たら、裏側を見て取り
外し作業に取り掛かります。
最初はカプラーを外す工程から。カプラーを外すさないとどうにもならないので先に対処しましょう。
ちなみに外す場合は手前に引っ張るだけです。
バルブの取り外し②ゴムカバーを外す
カプラーが外せたらゴムカバーを外していきましょう。
外す向きは同じく手前。矢印の方向に
引き抜く感じでやると簡単に出来ます。
バルブの取り外し③爪を解除してバルブを抜く
ゴムカバーの後は爪を解除してバルブを抜く作業。
バルブ自体は爪で固定されているだけなので、引っかかった状態の爪を解除する事で簡単に外れます。
バルブの取りつけ①新しいバルブに取り換える
爪の解除が出来たら新しいバルブに取り換えましょう。
バルブに関しては、ハロゲンに交換する場合は純正同等の【スタンレー 14-0181E】がおすすめです。
それ以外にも知りたい方は、【明るさ+車検適合品”純正からの交換におすすめなH4ハロゲンバルブ5選”】でおすすめのバルブをまとめているので参考にしてみてください。

バルブの取りつけ②逆の手順で組み付けて完了
バルブ⇒爪の順で固定が出来たら、
逆の手順でそれぞれ取り付けていきます。
左右ともここまで出来れば作業は完了となります。
お疲れ様でした。作業自体は8分程度、慣れていない方でも15分程度あれば簡単に交換ができるようになります。
スポンサーリンク
交換後は点灯確認をしよう
以上が交換までの一連の流れです。ここからは交換後にやる点灯確認をしてみましょう。
もし点灯しない場合は球切れの可能性
スイッチをON/OFFにして確認
ヘッドライトはスモールスイッチの
切り替えにより反応します。
・逆にOFFの状態に戻せば消灯
どちらも確認した時に問題がなければOKです。
もし点灯しない場合は球切れの可能性
新品バルブの場合は初期不良という場合もありますが…
中古のバルブを購入すると球切れを
起こしている場合があります。
ハロゲン球は、一般的にフィラメントに電流を流した電気抵抗により電球内部の金属の線(矢印の繊条(せんじょう))に電気を流す事で点灯します。その点灯方法によりバルブを明るくすることができます。
ですがバルブは使い続ければいずれは使えなくなるもの。
中古品に関しては、誰がどのくらいの期間使った
ものなのかわからず寿命もまちまちです。
そこにたまたま購入したバルブがちょうど
寿命が来て球切れを起こすという訳です。
※もし切れた状態で放置すれば違反になるので注意。違反に関しては【ヘッドライト(前照灯)のバルブ切れは違反”ルールを破ると反則金や違反点数(減点)の対象”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。
また、ごくまれに安すぎるバルブを購入して点灯しない場合もあります。
なので、出来る限りメーカー品や値段に
見合ったものを選ぶと失敗のリスクは減らせます。
このように、交換後の確認と一緒に点灯しない場合の対処法も覚えておくと瞬時に対応ができるようになります。
正しい交換方法を理解してこれからの作業に役立てよう!
以上、ヘッドライトバルブの交換方法から取り付けまでの手順を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
ボンネットを開ける
ヘッドランプの位置を確認する
バルブの取り外し①カプラーを外す
バルブの取り外し②ゴムカバーを外す
バルブの取り外し③爪を解除してバルブを抜く
バルブの取りつけ①新しいバルブに取り換える
バルブの取りつけ②逆の手順で組み付けて完了
ヘッドライトバルブ=交換方法がわからず、
初心者の方にとっては難しいかもしれません。
しかし、今回のように正しい知識をつける事で自分で交換ができるようになります。
自分で交換ができる=依頼する手間が
省けるので出費を抑える事にも。

また今回のハロゲンバルブが交換できるようになれば、同じくLEDバルブの交換もできるようになるのでおすすめです。
よくある質問Q&A
Q.自分で交換した事がないのですが初めてでもできますか?
A. はい、交換は初めての方でもできます。
Q.交換時期の目安はありますか?
A. 目安としては3年が交換時期となります。(1日2時間使用と仮定した場合)LEDの場合はそれ以上もつバルブもあります。
Q.イエロー系の色が好きなんですが、ヘッドライトに取り付けても車検は問題ありませんか?
A. 条件次第では通らない場合があります。詳しくは【イエローバルブの車検問題】を参考にしてみてください。